日本最古の碁石が３７個ほど、奈良県橿原市の藤原京（６９４−７１０）跡から発掘されたとの報道が以前あった。中国には、囲碁四千年と謂われるほどの古い歴史があるが、日本へは５、６世紀に伝わったとみられており、今回の発見は極めて興味深い。
さて、万葉集には、碁師としての官職の名前がみえる。
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祖母山 霞み棚引き 小夜更けて 思いつつ 来れど来かねつ 水尾崎 |
碁師 |
当時の碁師が、勝負事に夢中になっている様がよく詠まれている。日本人は昔から囲碁好きだったようだ。碁打ちに時無しの俚諺は、まさに爛柯忘憂の世界である。下手な横好きで余暇の囲碁を楽しんでいる私は、囲碁の歌で橘中坐隠の楽しみを味わいたいと思う。（
英舟：囲碁の楽しみ）
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寄り合えば 囲碁の楽しみ らんかして |
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＃１ |
集いてや 臨山荘の 囲碁大会 残雪を 南天星にみる 影法師 打ち回す 囲碁に馴染みて 勝ち負けの |
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＃２ |
本因坊に 楽しや職場の 囲碁大会 打ち終えて 茶の一服に 見渡せば ここ一番と 時を忘れて 打つほどに |
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＃３ |
同好の 人集い来る 杉の宿 勝ち負けに 拘ることも なかりしが 朝ぼらけ 新崎川の 細流に |
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＃４ |
臨山荘に 集いて囲碁を 楽しめば 勝者たる 喜びをいま 楯にみるも 久々に 囲碁の手触り 確かめつ |
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＃５ |
六ヶ月の 時は自前の 顔作り 風鈴は 風に吹かれて 高鳴れど 早朝の 碁敵夜船に 留まるも |
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＃６ |
長年の 勤めのことも さりながら |
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