夢歌人とは、六歌仙の一人、小野小町のことである。古今和歌集には、小野小町の夢の歌が５首みえる。
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＃１
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思いつつ 寝ればや人の 見えつらん 転寝に 恋しき人を 見てしより 現には さもこそあらぬ 夢にさへ 限りなき 思いのままに 夜もこむ |
小野小町
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＃５ |
夢路には 足も休めず 通えども |
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夢の中に現れる心証を、神仏のお告げと信じていた平安の人々は、恋の夢は思う方が相手の夢の中に現れると考えていたようだ。溯って、奈良の万葉集の中にも、そのことを象徴している歌がみえる。
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＃６ |
相思わず 君はあるらし ぬばたまの |
詠みびと知らず 万葉集：２５８９ |
小野小町の夢の歌をフロイドの夢判断でみたらどうなのか？
恋の願望に満ちた、青春の譬えようのない憂愁がみえるのであろうか。男性なら、ドンファン的存在でいられたろうが、女性ゆえの苦悩が有り、ただ一人の男性に染まらない、性の矛盾があったのであろう。現実と夢のあまりにも大きな乖離は、男性不信の極みであったと思う。
小野小町の伝承は、数多く残されており、その生涯は、歴史的な事実を超えて興味深いものがある。
さて、夢の話しで、良い夢と悪い夢があり、「便所」と「火事」の夢は前者で、「地震」と「橋を渡る」の夢は後者だという言い伝えがあるが、その意味るところは何だろう。夢は潜在意識がゆがめられた形の性や悪意の形相をもって現れるという。
夢に惑わされず、悪い夢はバクに食べさせて、良い夢の明日を信じて、楽しく活きたいものだ。（
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平成の 夢の歌人や 夢にのみ |
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ひとのみな 夢見の兆し 事ほどに |
英 舟 |
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