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降り積もる 雪の重みに 耐えかねて 深雪の 竹割り囲炉裏の 火にほてる |
金 沢 |
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降り頻る 雪に道なく しらじらと 雪の下に い寝る兜や きりぎりす |
小松・多太神社 |
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からからと 樹氷を鳴らし 過ぐる風 白き風 行き着く先の 泊りかな |
加賀・山中温泉 |
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老い杉の 招きに入れば 山門の 老僧の 悟りの顔や ずわい蟹 |
永平寺 |
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西行を 超えて行くには 難けれど 木枯らしに 汐越えの松 泣くばかり |
汐越えの松 |
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雪を抱く 砂の輝き 常ならず 雪も清し 遊行のま敷く 砂の上 |
福 井 |
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宿いでて 朝のしじまに 咳すれば 朝寝せし 山起こしてか 咳一つ |
気比の明神 |
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一念の 芭蕉あやかる 六百里 今様の 旅路や翁の 道標 |
大 垣 |
（１）
今様芭蕉の擬い旅立ちへもどる 遊山三昧へもどる