マイホームのシンボルは、何といっても「庭」であろう。最近は、公園などの公共施設が整備されて、特別に自分の庭に拘らない若い人が多くなったというが、庭弄りの楽しみは、この上ない喜びのように感じる。
庭に対する関心は、万葉の時代にもあった。こんな歌がある。
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天地と 共に久しく 住まわむと 春日山 おして照らせり この月は 夕月夜 心もしのに 白露の |
大友三衣 詠みびと知らず 湯原王 詠みびと知らず |
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庭草に 村雨降りて 蟋蟀の 思う人の 来むと知りなば 八重葎 君待つと 庭にし居れば 打ち靡く |
詠みびと知らず 詠みびと知らず 詠みびと知らず |
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遊ぶ内の 楽しき庭に 梅柳 我が園の 李の花か 庭に散る |
大伴家持 大伴家持 |
この時代に、庭に植えられた植物としては、梅、桜、萩などの花木のほか、常緑の樹木として、松、榊、槻、欅などがある。庭の草花については、屋敷内に花園が造られ、現在、一般家庭に植えられている花木・草花はもちろんのこと、多種多様なものが庭に植えられていたと思われる。
英舟：庭によせる歌）
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縁に座して 庭眺むれば 季を告ぐ |
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